埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

エコノラインのマフラー製作 2/2

フォード エコノライン E-150 クラブワゴン。
前回までに、純正触媒+O2センサーの取付けとエアポンプの配管が完了しました。
下流側のパイプを製作し、保安基準適合のサイドマフラーを完成させます。


新車生産時に装着されていたマフラーに戻すこともできるように、というオーナーのご要望をうけ、新たに製作するパイプはUボルトで締付けて、分離可能な構造にします。

180°ベンドパイプとストレートパイプを割って作ったYパイプを準備。
触媒直後でUターンさせて左右のマフラーに振り分けます。



床形状、エンジンやトランスミッションの振れ、オイルシールやFRPパーツへの熱影響、最低地上高などに配慮しながら、パイプを通す位置と形状を決めていきます。



組立て溶接の状態で拘束を解くと、重量バランスから必要なマフラーハンガーの位置が割り出せます。純正ハンガーがどこに幾つあったのかも、判断の基準になります。



純正ハンガーをひとつ取り外し、同じ場所にボルトオンできるハンガーを製作します。
荷重に対して適切な補強が入っているので、純正と同じ場所を使うことは有益です。





マフラーハンガーに正しく荷重を受け持たせるためには、最終的な位置よりパイプを上方に固定して、ラバーの穴の距離に合わせてパイプ側のステーを溶接する必要があります。


ラバーハンガーの穴位置は、単独で機能させる場合は、耐久性の面で鉛直が望ましい。


パイプ側のステーは、車体側のハンガー製作時に使用した材料を活かして製作。



拘束を解いてハンガーに荷重がかかり、所望の位置にパイプが固定されたら本溶接。
耐熱塗装を施してUバンド3本で締め付け、「純正に戻せるサイド管」完成です。


このパイプ内には消音器が仕込んであります。

法定24か月点検で必要な整備を洗い出し、車検整備を施します。
基本的な機能が健全であって初めて改造が活きると、FTECは考えます。

音量と排出ガスレベルを測定、熱害がないことも確認し、準備万端整いました。


平成29年6月施行の法改正によって、排気口の向きに関する規定が削除されたことは先に述べた通りです。審査事務規定に目を通し、主旨に反する箇所がないことを最終確認。

排気管に関する審査事務規定の改定内容(抜粋)
[クリックで拡大できます]


継続検査のため、自動車検査登録事務所の検査ラインへ。


一般的には古いと見做される年式だし、派手な外観だし、重箱の隅をつつくように色々突っ込まれることもあるかなと構えて望みましたが、あっけなく合格。

音は静かすぎて測定もされませんでした。

今回のマフラー製作は、既存の部品を活かしていかに安く保安基準に適合させるかということが要諦でした。その中で、将来純正に戻せるようにとのご要望にもお応えできたことを誇らしく思います。

クルマは安全が一番、楽しいが二番。
どうぞこれからも、FTECコーポレーションを宜しくお願い致します!


エコノラインのマフラー製作 1/2

フォード エコノライン クラブワゴン(第三世代、1990年式)です。
車検整備で入庫し、マフラーを製作しました。


現車が搭載するエンジンは、302ウインザー(5リッターV8)
左右二本出しの派手なマフラーがついています。

平成29年度の法改正で、横向きの出口が保安基準適合になりました。
きちんとやるべきことをやれば、この外観でも公道走行が可能です。

パジェロエボリューションのエンジン整備 3/3

三菱パジェロエボリューションのエンジン整備、前回の続きです。
タイミングベルトまわりの広範な修理を経て再始動させるまでを纏めます。


再使用する部品は、組付けにふさわしい状態に整えること。整えた部品は、ホースバンドやハーネスクランプの向きや角度に至るまで元通りに組付けること。

いつか再び整備される時には今回の出来が基準になるということを心に刻んで組立作業にあたります。

パジェロエボリューションのエンジン整備 2/3

三菱パジェロエボリューションのエンジン整備です。
点検の結果、手当てが必要と判明した箇所を修理します。


この整備は、タイミングベルトとウォーターポンプの交換を含む内容で計画されています。付帯作業として分解した箇所は、すべて組立てに相応しいコンディションに整えましょう。

パジェロエボリューションのエンジン整備 1/3

三菱パジェロエボリューション(V55W)です。
タイミングベルトまわりの整備で入庫しました。


エンジンは、専用のNA3.5リッターV型6気筒、6G74MIVEC
4カムシャフト24バルブでポートフューエルインジェクションを備えています。
保守的な設計はデビュー当時のダカールラリーを睨んで成されたもの。

交換必須の部品は、全ベルト、テンションローラー、アイドルローラー。
全カムシャフトとクランクシャフトの前側オイルシール。
ウォーターポンプ、サーモスタット、上下ラジエターホース等。

付帯作業が重複する要整備箇所はすべて手当てする前提で着手します。

クラウンの車検整備・後編

トヨタ クラウン MS105型(1978年式)です。
車検整備の続きを記事にします。


長期間の放置によって、完全に固着したブレーキの修理を中心にまとめます。
ハブスピンドルとディスクローターが整ったので、キャリパーの様子を見てみましょう。